総合内科
INTEMAL MEDICINE
尿路結石
尿路結石は、腎臓に小さな石ができてしまい、おしっこが作られる管に詰まってしまう病気です。
「石が細い管に詰まる」という意味では胆石発作と似ていますね。
尿路結石の原因
腎臓に石があっても痛くならない人はたくさんいます。尿路結石が痛みを出す原因は主に脱水や長い時間座りすぎるなど同じ姿勢をとることにより起きます。
夏場は特に多い病気で、汗をかいて水分を取らなくなりがちな深夜2時ごろに起こすことが多いと言われています。
尿路結石の症状
尿路結石は、石が尿管という腎臓で作られたおしっこの通り道に詰まることで起きます。吐き気が生じ、詰まった側の背中がとても痛くなります。
この病気は、石がコロッと詰まるため突然痛くなります。以前にバイクに乗っていた人が突然背中が痛くなり、その場でバイクを降りて救急車を呼んだ方がいました。それくらい突然に痛くなります。時に血尿が出ることもあります。
ただ尿管は背中の腎臓からお腹側の下っ腹にある膀胱まで伸びているので、お腹側に回り込んだ石が詰まると、「わき腹が痛い」とおっしゃる方もいます。
尿路結石の検査
まずは尿検査と腹部超音波検査です。尿検査で鮮血が出ていたり、腹部超音波検査でおしっこが詰まって尿管がパンパンに膨らんでいたりすると結石が詰まったと考えられます。これらの検査は大動脈瘤破裂や卵巣出血など、怖い病気を見分けるために必ず行います。
尿路結石の治療
まずは痛み止めです。当院ではすぐに効くのでボルタレン坐薬を使います。坐薬を使うと20分ほどで痛みは緩和され皆さん一時的に痛みは楽になります。
4mm以下の石は自然に膀胱に出てしまうことがほとんどです。お水をしっかり飲んで、おしっこをよくしましょう。石を出すためのお薬を1週間分処方します。
※繰り返す場合は泌尿器科の受診をお勧めします。
①石が大きくて自然に排出されなさそうな場合
②おしっこに感染を起こして熱が出ている場合
③腎機能が悪くて痛み止めが使えない場合
①~③のどれかにあてはまる場合は入院が必要になることもあります。泌尿器科医の診察と治療を受けるよう近隣の総合病院へご紹介させていただきます。