総合内科
INTEMAL MEDICINE
肝機能障害
AST, ALT, γ-GTのいずれかが異常をきたしている状態です。正常値はどれも大体40以下です。肝機能が上がる原因は4つに分かれます。
1. 感染症
B型・C型肝炎ウイルス、EBウイルスなど
2. 自己免疫疾患
自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎など
3. 口からはいるもの
お酒の飲みすぎや食べすぎによる脂肪肝、内服薬、サプリメント
4. その他
甲状腺ホルモンの異常、運動後の筋肉痛の影響など
肝機能を悪くしている原因を調べるためには、血液検査で諸項目を調べることが大事です。まずは血液検査で怖い病気がないかを調べ、その後でAST, ALT, γ-GTがどう推移するのか1~3か月単位で経過をみます。肝機能障害で大切なことは、原因が何であれ、必ず正常値まで見届けることです。
肝機能障害を認めた場合は以下の3つのことを外来で行います。
・いつから肝機能障害を指摘されているかを調べる
・血液検査で色々な病気を調べる
・腹部超音波検査を行い、胆石や肝臓癌といった病気がないか確認する
危険な肝機能障害
・AST, ALTが500を超えている
・T-Bilが上昇し、黄疸の症状が出ている(皮膚や白眼が黄色い。尿が茶褐色である)
・血液検査で低たんぱく、凝固因子の異常が出ている
・原因が特定できず、AST, ALTがどんどん上昇し、悪化している
上記の4つの所見はいずれも入院を検討する事態です。近隣の総合病院と連携して治療を行わせていただきます。
肝臓専門医による肝疾患の専門治療
最初に受診していただいた際はまずは十分お話を聞かせていただきます。体重が増えてきた、糖尿病が悪化しているなどの情報は脂肪肝の可能性が高いです。また、長年脂肪肝と言われてきた方でも、実は自己免疫性肝炎であったという方はよく目にしてきました。当院は院長が肝臓専門医であり、長く肝臓診療を経験してきました。大学病院と同等の診療をクリニックでも行います。いつでもご相談ください。