恵比寿クリニック

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総合内科

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INTEMAL MEDICINE

食事が取れない・体重が減る

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「体重が減ってしまう」というご相談はどの年代でも起こりうる問題です。受診の際に大切なことは以下の2つです。

①   いつからいつまでの何日間で、何kgから何kgに体重が減ったか
②   体重が減るような理由が思い当たるか?

この症状は大きく二つに分けられます。それは「食事がとれずに痩せてしまう」か「食事をとっているのに体重が減ってしまう」の二つです。

食事がとれずに痩せてしまう

消化器の病気(胃炎、胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、がん)
精神科の病気(ストレス、うつ病、アルコール依存症、神経性食思不振症)

食事がとれなくなる時には、胃や腸といった消化器の臓器に問題があることが多いです。食事の通り道に炎症やがんがあると、食べたものが滞留したりうまく消化できなかったりして次の食事が入らなくなるからです。これらの原因を調べるためには、画像検査が必須です。内視鏡(胃カメラ、大腸カメラ)、腹部超音波検査、腹部CT検査などを行います。たとえば胃癌は、よほど大きなものでなければ胃カメラ以外では発見できません。逆に言えば胃カメラさえすれば見つかるため、「画像検査で見える病気」は率先して調べた方が手遅れにならないケースが多いです。

精神科の疾患であるうつ病やアルコール依存症が疑われていても、画像検査は必要な検査と考えられています。まずは見える病気を調べてから診断を進めていくのがスタンダードです。

食事をとっているのに体重が減ってしまう

糖尿病・ホルモンの病気(甲状腺機能異常症、バゼドウ病、副腎皮質ホルモンの異常)
リウマチ・膠原病の病気(血管炎、全身性エリテマトーデス、筋炎)

これらはなかなか気づきにくい病態ですが、「体重が減る」以外に症状があることが多いです。糖尿病であれば、体重が減るほど進行している場合は飲水が増え、おしっこの回数も増えます。健康診断で血糖以外にコレステロールや尿酸値が高かったり糖尿病以外の病気も合併していることが多いです。

ホルモンの異常では甲状腺などは症状も多彩です。バゼドウ病は甲状腺ホルモンが多く分泌されてしまう病気ですが、交感神経が亢進するので脈拍数が増えたり、手の指が震えたりします。いろいろ悩む症状があり「そういえば体重も減っているな。おかしいな」と受診されるケースが多いです。

リウマチは関節痛が起こることが有名ですが、その本質は体内の様々な関節部位の滑膜に炎症をきたすことにあります。リウマチをはじめとした膠原病は、全身に長くじわじわと炎症をきたすことで身体をむしばんでいく病気です。そのため筋肉や脂肪といった組織が異常に代謝され、結果として体重が減ってしまいます。

これらの病気では、食事がとれないケースとは異なるため、血液検査が主体の検査方法になります。症状の経過、全身の診察の他に、家族のご病気なども診断に必要です。医師にじっくりと話を聞いてもらい、検査を進めていくことが大切です。



















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