総合内科
INTEMAL MEDICINE
脳卒中(脳梗塞・脳出血)
脳卒中と言う言葉の意味は、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血をまとめた言葉です。どれも脳の血管に問題が生じる病気です。脳梗塞は脳の血管が詰まること、脳出血・くも膜下出血は脳の血管が破れることにより起こる病気です。脳の血管のトラブルでは、脳梗塞が圧倒的に多く、約7割をしめます。
脳卒中の原因
① 年齢:55歳以上
② 性別:男性
③ 家族歴:両親、祖父母に脳卒中の方がいる方
④ 高血圧:血圧が高いほど発症リスクが高くなります。
※目標の血圧は、65歳以上では140/90mmHg未満、65歳以下では130/85mmHg未満、糖尿病や慢性腎臓病がある人は130/80mmHg未満が推奨されます。
⑤ 糖尿病:特に脳梗塞のリスクとして重要です。
※空腹時血糖が110mg/dl 以下、ヘモグロビンA1c(HbA1c=過去約 1 カ月間の血糖値を反映する)が5.8%以下を目指します。
⑥ 脂質異常症:特に脳梗塞のリスクとして重要です。
※LDL-コレステロール 120~160mg/dl以下、HDL-コレステロール 40mg/dl 以上、トリグリセリド 150mg/dl以下を目指します。
⑦ 心房細動:脳梗塞の一つである新原生脳塞栓のリスクです。
※ワーファリン、エリキュースをはじめとした抗凝固役を使用することで、脳梗塞の発生率を低下させます。
⑧ 喫煙:脳梗塞、くも膜下出血のリスクです。
※ニコチンは、血管を収縮させて、高血圧や動脈硬化を一層悪化させます。受動喫煙も、脳卒中の危険因子と考えられています。
脳卒中のよくある症状
・バットで殴られたかのような突然発症の頭痛。
・片側の手足、顔半分にしびれや力が入らないなど麻痺症状がおこる。
・ろれつが回らなくなる。言葉が出なくなる。
・立ち上がれないほどのめまいと嘔吐。
・片方の目が見えなくなる。ものが二つに見える。視野の半分が欠けている。
・物忘れがひどくなり、尿失禁を起こす。
これらの症状が起きた場合は、なるべく早く受診が必要です。CTやMRIといった頭を調べる画像検査が必要です。これらは大きな病院しかないため、早急な受診が必要です。血管のトラブルに対処するためには迅速な受診が必要なため、当院まで受診するよりも、まずは当院までお電話でご相談ください。