総合内科
INTEMAL MEDICINE
尿に関する症状

尿が泡立っている
もともと尿は泡立ちやすいようにできているのでご安心ください。しかし糖分や蛋白が多く含まれる場合でも泡立つことがあります。糖分や蛋白は食物として日常的に摂取するものなので、それらが尿として排出されることはあります。尿が泡立っているだけで「〇〇〇病です」とは言えません。
尿蛋白はとても疲れている時や熱が出た時、運動した後などに出ることがあります。尿糖は一時的にたくさん糖質を摂取した時に出やすいです。尿の泡立ちは一時的であれば気にされる必要はございません。通常は尿の勢いが強かったりして便器の水が泡立っているだけのことも多いです。ご心配であれば尿検査は当日可能ですので受診いただくか、もしくは健康診断でチェックすると良いと思います。
尿が赤い
大きく分けて2種類の病気が考えられます。
・尿路感染症
膀胱炎や腎盂腎炎といったおしっこの通り道に感染を起こすことで血尿がでることがあります。血尿以外に、排尿時の痛みや、頻尿などおしっこに関係する症状が他にも出ることがあります。膀胱炎では熱は出にくいですが、腎臓まで細菌が昇ってきて腎盂腎炎になると腰の痛みや発熱が出ることがあります。
・尿路の腫瘍
他に症状が何もなく、血尿が出た場合はおしっこの通り道に何かしらのできもの(腫瘍)があることがあります。尿に血が混じると言えば結石のイメージがあるかもしれませんが、尿路結石で尿が赤くなるほど出血することは稀です。尿検査をして初めて血が混じっていることに気が付かれます。特にご高齢の方ですが、おしっこが赤くなるような時は腫瘍ができている可能性があります。泌尿器科への受診をご検討ください。
・その他
血液をサラサラにする薬(バイアスピリン、ワーファリン、プラビックス、エリキュースなど)を飲んでいて、出血しやすくなっていることがあります。主治医の医師へ処方内容をご確認いただければと思います。
尿が茶色い
尿が入れたての紅茶のような茶褐色になることがあります。これは肝炎による黄疸症状の始まりであることがあります。「黄疸」は肝臓が胆汁を代謝できないことにより、皮膚や白目に色素が沈着して黄色くなっていく症状です。皮膚の所見は自分では気づきにくいもので、尿の色で黄疸に気づく方もいらっしゃります。
朝一番のおしっこは濃いので多少茶色くてもかまいません。しかし日中に何度もおしっこをしているのに尿の色が変わらず濃い茶色のままの方は、尿検査と血液検査を受けることをお勧めします。