恵比寿クリニック

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総合内科

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INTEMAL MEDICINE

発熱

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発熱は何℃から?

発熱の定義は、37.5℃以上を指します。平熱が35℃台など低くても36℃台は厳密には発熱とは呼びません。しかし私たちが治すのは体温計の数字ではなく患者さんです。熱がたとえ37.5℃以下であっても、全身の強いだるさ、頭・関節など体の中で痛む場所がある、動機や息切れ、痰を伴う咳や息苦しさ、排尿時の痛みなど、体調不良がある場合は受診が必要です。

発熱の原因

発熱の原因は感染症ばかりではありません。リウマチのような膠原病、癌をはじめとした腫瘍などもありますが、皆さんが経験する病気で多いものは圧倒的に感染症です。
熱の診断で大事なことは以下の3つです。

①熱の他にどんな症状が出ているか
②患者さんはどんな方か(性別・年齢・持病の有無など)
③熱の出かたはどんな経過か


熱そのものの経過や、患者さんの様子も大事ですが、最も診断の助けになるものは「①熱の他にどんな症状があるか」です。この「熱+〇〇」を見つけるためにも、対面での診察が大事になります。

例えば膀胱炎の方は、おしっこの通り道に細菌が感染することで発症するため、おしっこの症状がメインになります。発熱の他に頻尿、排尿時痛、血尿がよくある症状です。治療により良くなったかどうかは、それらの症状が治ったかをみると良いです。
感染症で抗生物質が必要になるような病状で多い病気は、肺炎、膀胱炎、皮膚感染症の3つと言われています。肺炎なら息切れや痰、皮膚の感染ならば赤みや腫れなどがよくある症状になります。

熱が上がってくると頭痛、関節痛・筋肉痛、寒気、ぼーっとするなどの症状が出ます。これらはすべて発熱が原因で説明がつく症状です。つまり発熱していなくても、これらの症状があるということは、これから熱が出るサインかもしれません。
平熱が低い方は体温が上がると心配になる方もいらっしゃるとは思いますが、37℃台からを発熱と考えていただいてよいです。「37.0℃を超していること」だけを心配されずに、「熱+〇〇」の症状がないかよく観察いただき、ご相談ください。

良くなるためにすること

感染症による発熱は原因がウイルスのことが多く、自然に解熱することが多いです。水分や栄養をとりしっかり休むことが基本です。

発熱が長く続くと、汗をたくさんかいて脱水になったり、心臓がどきどきしたりと、身体から体力を奪っていくので発熱自体に対処することが大事になります。以前は氷枕で動脈を直接冷やしたり、冷えピタのような熱冷ましのシートを貼ることも良いとされていましたが、熱を下げる効果には乏しいです。ただ本人が気持ち良いと感じるならば行っても良いです。

受診が難しい方は薬局で薬剤師さんの指導を受けて、解熱薬を飲まれるなどで対処いただくのが手早いと思います。それでもなかなか治らない方、新型コロナウイルスをはじめ他のご病気の可能性が心配な方、症状を早く治したい方、医師の診察を受けて不安なことをお話ししたい方は、遠慮なく受診してください。

参考:かぜ症候群

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