膀胱炎・腎盂腎炎

尿路感染症

共に尿路感染症＝おしっこの通り道に細菌感染を起こしてしまう病気です。特に女性に多いですが、これは男性と異なり肛門と尿道が近いために雑菌が入りやすいからです。そのため、尿路感染症の原因となる細菌は大腸菌をはじめとした腸管内の細菌がメインとなります。

膀胱炎

膀胱炎症状としては排尿時痛、頻尿、残尿感、血尿を認めます。発熱は軽く出ることもありますが、ほぼ出ません。基本的には水分をよくとって、おしっこをよくしていただくと治っていく病気です。ただやはり治るまでに時間もかかるため、抗生物質を飲んでいただくことも多いです。特に膀胱炎を繰り返されている方は、原因の菌も少し手ごわくなっており、抗生物質を最初から使う方が良いとされています。

腎盂腎炎

膀胱炎が一段悪くなった印象で良いと思います。細菌が尿道から逆行して、尿管から腎臓へと感染をきたす病気です。膀胱炎症状に加えて、37℃後半の発熱、背中の痛みが出ます。腎臓に感染をきたすため、感染を起こした側の背中が痛くなります。
腎盂腎炎では抗生物質を内服してもなかなか熱が下がらないことがあります平均して2-3日かかるため。じっくりと抗生物質を飲んで休んでいただく必要があります。

当院では受診いただいた時はまず尿検査を行い、医師の診察の上で抗生物質を処方します。その際に尿は細菌培養の検査に回すので、4-5日後にその結果を確認します。ほとんどの受診者の方は改善していることが多いですが、もし治りや薬の効きが悪い場合は、抗生物質を変更することもあります。