恵比寿クリニック

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総合内科

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INTEMAL MEDICINE

頭痛

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頭痛の原因

頭痛の原因は、頭と頭以外のものに分けられます。大事な情報は以下の3つです。

・頭のどこが痛むか
・他に症状はあるのか
・時間経過はどうか

頭に原因があるもの

考えられる病気:緊張型頭痛、片頭痛、くも膜下出血、髄膜炎
緊張型頭痛

頭痛の症状で最もメジャーなのは緊張型頭痛です。頭痛の原因の7~8割を占めると言われています。どの年齢でも幅広くおこし、後頭部から首筋にかけての痛むことが多く、誘因は肩こりやストレスです。緊張型頭痛の何が緊張しているのかというと、筋肉と精神の両方だからです。1日中パソコンに向かう人などに多く見られます。仕事を休むほどではありませんが、時に吐き気を伴います。30分~数日とだらだらと続くこともあり、パフォーマンスを著しく落とす病気の一つです。治療としては痛み止め(カロナール®、ロキソニン®など)を使用します。

片頭痛

男性:女性=1:4と女性の方が多く、思春期から30代が多いと言われています。60代になるころにはほぼなくなります。痛みは拍動性で、痛みが出る場所は左右に偏らず、両側とも痛むことが1/3ほどあります。片頭痛の特徴は前兆があることです。視界にチカチカとした光が現れる閃輝暗点が最も多いです。1回の発作は4~72時間で日常生活がとても続けられず、寝込んでしまうほどの激痛です。こういった日常生活への支障があること、吐き気があること、光過敏症が片頭痛の特徴になります。治療のためにはまずは緊張性頭痛と同じように痛み止め(カロナール®、ロキソニン®)を使用します。それでも効果が乏しい方には片頭痛専用のトリプタン製剤という薬(マクサルト®、イミグラン®、ゾーミック®、レルバックス®、アマージ®)を適宜使用していきます。

どちらの頭痛でも吐き気が出ることがあり、これはかなり辛いため、早めに受診して吐き気止め(ナウゼリン®、プリンペラン®)を服用することをお勧めします。あまりに繰り返す場合や頭痛のたびに吐き気が起こる場合は、予防的に内服することも可能です。

発熱によるもの

風邪で頭痛が起こるのは、白血球から出てくるサイトカインという炎症性物質が脳内の視床下部に作用して痛みを感じやすくなるからです。そこまでひどい頭痛でなく、筋肉痛など全身の痛みを伴う方は発熱による頭痛の可能性が高いです。こういった場合は、解熱鎮痛薬の使用で発熱、頭痛、関節痛、悪寒などすべて良くなります。

髄膜炎

発熱の原因が風邪ではなく髄膜炎である場合は要注意です。髄膜炎は脳が浮かんでいる髄液の中に微生物が感染して引き起こされます。ウイルス性ならば良いですが、細菌性の場合は抗生物質も特殊な使い方が必要であり、ぼーっとしたり(=意識障害がある)、嘔吐、高熱などが特徴です。髄膜炎を疑う場合は、精密検査が必要なため近隣の救命救急センターへご紹介します。

その他の原因

考えられる病気:眼精疲労、副鼻腔炎、緑内障発作、頚椎症(後頭神経痛)、うつ病
副鼻腔炎

蓄膿症と呼ばれる病気です。目の下、おでこ、口の周りなどに副鼻腔はあり、そこに膿がたまることで感染を引き起こします。膿が移動するので、下を向くと痛みが強くなったりしmす。細菌感染によるものが多く、抗生物質を使用します。

うつ病

緊張型頭痛と同じような痛み方にも拘わらず、痛み止めで軽快しない頭痛ではうつ病などの症状の一つである可能性を考えます。睡眠障害、意欲低下、抑うつ気分などが当てはまる方はメンタルクリニックの受診をご紹介させていただきます。

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