恵比寿クリニック

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総合内科

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INTEMAL MEDICINE

感染性腸炎

下痢で最も多い診断の一つです。下痢の他に発熱、嘔吐、腹痛をきたします。腸に炎症が強い場合は、血便が出ることもあります。

原因微生物はウイルス性が多いので、自然に軽快することが多いです。感染源は食物であることも多いので、「1週間以内に鳥刺しを食べた」=カンピロバクター、「2-3日前に生ガキを食べた」=ノロウイルス、など原因の微生物にも診断のきっかけとなる食歴があります。お子様が下痢をされている方は数日後にうつってしまうこともあります。

治療

感染性腸炎の治療で大切なことは以下の二つです。

・お腹の調子が悪い時は食事を食べない(飲水はOK)
・便の中には原因微生物がたくさんいるので、下痢止めを飲まない

お腹の病気の治療は、とにかくお腹を休ませることです。食事をとると、それだけ消化液も出て胃や腸も動き出します。炎症が起きた腸が動くときに痛みが出ます。
食事はとれそうであればスープや柔らかく煮たおうどんなど、お腹にやさしい食事を心がけてください。コンビニエンスストアであればゼリー食など脂質の少ない食事を心がけましょう。

Q.どれくらい水分をとればよいですか?

A.下痢で出ていく以上に飲んでください。

大腸はそもそも水分を吸収するところですが、腸炎はその機能が一時的に弱ってしまうために下痢が出ます。つまり本来吸収されて体の中をめぐる水分が過剰に体から出てしまっている状態です。熱も出ていれば余計に体から汗として蒸発しています。最低でも1.5L~2Lは水分をとるようにしましょう。


Q.お水を飲むのも気持ち悪いです。どうしたらよいですか?

A.できる範囲で良いので、少しずつ飲みましょう。

おっしゃる通り、お腹にものが入ってくると、たとえ水分でも腸が動き出すので気持ちが悪いものです。その場合は、少しずつ少しずつ飲みましょう。

それも難しい時は、脱水の治療のために点滴をします。脱水の時の点滴はかなり体調を改善させます。水分をとることが難しい方は当院までお声がけください。医師の診察の上で点滴治療も検討させていただきます。


Q.市販の下痢止めは、飲んでも良いですか?

A.感染性腸炎の時は飲まないでください。

感染性腸炎の治療では腸の中にいるウイルスや細菌を出してしまうことが一番です。抗生物質を飲むこともありますが、基本的な方針は「食事を止めて、水をしっかり飲んで、安静にして過ごす」です。


ただ、感染性腸炎以外の病気の時は、下痢止めの力を借りることもあります。ストレスやアルコールなどの刺激物の摂取でお腹を壊しがちな方、過敏性腸症候群のような排便回数が多い方などは下痢止めに助けてもらいながら生活することも必要な場合があります。

まずは下痢の原因を調べることと、脱水を起こしてないかの評価が必要です。
当院では消化器専門医が毎日外来に出ております。いつでもご相談ください。



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