COLUMN
2020/12/06
職場でPCR陽性者が発生した際の流れをご説明いたします。
まずPCR陽性になった方のところへは、保健所から必ず連絡があります。
濃厚接触の可能性がある人間をリストアップすることが目的です。
1.症状出現の2日前から
2.お互いマスクをせずに
3.1m以内の距離で
4.15分以上会話をする
上記のもとに濃厚接触者を見つけ出していきます。
この定義に最も良くあてはまるのは、食事で同席することだと思います。
この定義に当てはまらなくても、2時間以上会議やミーティングで一緒であったり、喫煙室で同じタイミングで喫煙したなどは濃厚接触者と判定されることが多いです。
答えは「濃厚接触者にあたる人」です。
保健所はPCR陽性になった人へ連絡し、濃厚接触者にあてはまる人をリストアップしてもらいます。
その上で、PCRを受けるべき人へ連絡していきます。
保健所からの連絡がなくても、ご不安のために職場より要請されてPCR検査を受けにいらっしゃる方が増えております。
ご心配なお気持ちは分かりますので、当院もPCR検査をご協力させてもらいます。
しかし、濃厚接触者かどうかは保健所が判断するため、まずは保健所の判定を待っていただけると幸いです。
これは何に関わるかというと、PCR検査の値段が変わります。
濃厚接触者と保健所に認定された方は、PCR検査代は公費で賄われますが、「マスクごしに4-5分話した程度」「同じフロアだが席は離れている」などのケースでは濃厚接触者とは言えないため、感染するリスクの低い接触歴と考えられてPCR検査は保険診療では受けられません。
PCR検査を希望される方は、自費診療でPCR検査を受けて頂くことになります。
「出勤して仕事をしていてよいか」を判断するためにPCR検査の結果はいち早く知りたいかと思いますが、残念ながらPCR検査はそういった運用の仕方ではございません。
また、PCR検査を受ける時期も重要です。無症状の際のPCR検査では、コロナに感染していても陰性になることがあります。これを偽陰性といいます。
たとえ無症状の時に受けたPCR検査が陰性でも、後に発熱するなど症状が出てからPCR検査を受けた時に陽性になることもございます。
保健所の判断には数日かかるかと思いますが、保健所による濃厚接触者の判定をお待ちいただければと思います。
保健所と連絡がつかないなどの場合は、当院発熱外来へ受診いただければ、感染者との接触状況をヒアリングしてPCRの適応についてご助言いたします。
もちろん発熱しているなど症状のある方は、遠慮なく発熱外来を受診してください。
どのように受診すればよいか分からない場合は、詳しい接触歴を伺わせていただきますので、まずは受診いただければと思います。
発熱など症状がある方や、濃厚接触が疑われる方は平日14:00-17:30、土曜日11:00-12:30で診察させていただきます。
渋谷区 JR恵比寿駅東口から徒歩1分の恵比寿クリニックの発熱外来の受診をご検討ください。